医療脱毛

医療脱毛とは、医療機関でのみ行える脱毛施術のことです。この場合、レーザーを照射する機器を使用して行う施術となります。この施術を行えるのは、医師もしくは医師の指示を受けた看護師のみです。なお当院で使用する医療用レーザー脱毛機は、「GentleMax pro」です。

医療脱毛のメリット

  • レーザーによる脱毛なので、強いパワーでしっかり照射していきます。それによって毛根にある組織(毛母細胞、毛乳頭 等)を破壊し、永久脱毛*が可能となります。
    *永久脱毛の定義…はっきりした定義は日本にないものの、アメリカの電気脱毛協会(AEA)では、脱毛施術をして1ヵ月が経過しても毛の再生率が20%以下と定義しています。
  • 施術後に何らかの皮膚症状が現れたとしても、医師が速やかに対応いたします。
  • レーザーの出力パワーが強いので、施術回数が少なく済みます。

医療脱毛のデメリット

  • 施術時に痛みが出ることがあります。(多くは輪ゴムで肌を弾かれるような痛み)
  • 施術後に副作用として、やけど、毛嚢炎、色素沈着等がみられることがあります。
    (皮膚症状については、医師が速やかに対応)

医療脱毛(レ―ザー)の仕組み

先にも述べましたが、当院では「GentleMax pro」による医療用レーザー脱毛機を使用していますので、2種類のレーザー(アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザー)を使った施術が可能です。それぞれの特徴は次の通りです

アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライトレーザーは、波長が755nmと短く、メラニン色素に反応しやすいのも特徴です。そのため皮膚の浅い層でレーザーの出力が弱めだとしても毛根組織を破壊できるようになります。その反面、色素の薄い産毛や日焼け肌には使用しにくいレーザーでもあります。

ヤグレーザー

波長が1064nmと長いのが特徴のヤグレーザーです。照射領域としては、皮膚の奥深い部分にまで及ぶので、根深い毛に対しても効果が現れるようになります。ただその分痛みもほかのレーザーと比べると出やすいことがあります。なおメリットとしては、メラニン色素に反応しにくいので、褐色肌や日焼け肌の方に向けても照射することができます。

上記のレーザー脱毛をした際の施術回数は部位にもよりますが、およそ5~8回程度です(美容エステは、10~20回程度で2~3年通う可能性あり)。

エステの美容脱毛との違い

エステ店でも脱毛施術は行われますが、この場合は美容脱毛になります。内容としては、光エネルギーを照射する光脱毛機器を使用し、脱毛したい毛根にダメージを与えていきます。同機器を使用するにあたって、脱毛施術に関する国家資格が必要になることはありません。

また美容脱毛は、光による脱毛なので医療脱毛で使用するレーザーと比較してもパワーが強くないので施術回数や期間がかかるようになります。さらに脱毛としての効果は、除毛・減耗程度とされています。施術中などの痛みに関しては、照射の際の出力が低いため、レーザー程ではないと言われています。

医療レーザー脱毛の流れ

1.カウンセリング
脱毛部位の毛質や毛量、肌の色などを確認しレーザーの種類、照射量を選択していきます。毛が生えている状態ではレーザーを照射することができないので、場合によっては剃毛処理をさせていただきます。
2.施術時
照射時のレーザーは非常に眩しいことから直前に目を保護するゴーグルをしていきます。その後、ベッドに横たわってから開始となります。施術中は照射部位が軽度ではありますが、輪ゴムでパチパチと弾かれている感じを受けます。治療時間については、部位によって大きく違いがありますが、例えば両方の脇の下であれば10分程度です。
3.施術後
施術を終えて間もなくは、肌に赤みがみられることがありますが、その大半は数時間・数日で消えるようになります。また脱毛部位の毛穴では、黒いポツポツが確認できますが、やがて剥がれ落ちるようになります。
※なお施術後に肌をケアする何らかの対策は必要としません。ただ施術直後は、照射部位に何らかの強い刺激(入浴時に強い力でゴシゴシ洗う、直射日光の下で長時間さらされる 等)は避けるようにしてください。
4.通院
レーザー脱毛を受けられる場合、5~8回程度の通院を必要としています。毛には発毛サイクルというのがあって、常に成長期、退行期、休止期を繰り返しています。例えば休止期や退行期にある毛にレーザーを照射しても効果がみられない、もしくは小さいことがあるので、一定の間隔を空けて施術を行います。人によって発毛サイクルは異なりますが、大半は1ヶ月半~2ヶ月程度の期間を空けながら、数回の通院が必要となります。

施術時、施術後の注意点

痛みに関しては、人によっては多少感じることはあります。照射部位の皮膚に赤みがみられることも少なくないですが、2~3日程度で解消されるようになります。なお施術を希望されても、妊娠中の方、光過敏症の方、単純ヘルペスの症状がみられる患者様などにつきましては、レーザー治療を受けることはできません。

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マッサージピール

真皮深層をターゲットにした新しいピーリング法
マッサージピールはイタリア製の高濃度トリクロロ酢酸(TCA)と低濃度過酸化水素(H2O2)を配合したピーリング剤で、PRX-T33という薬剤をマッサージしながら肌に塗布していく治療になります。

真皮深層まで浸透作用することで線維芽細胞増殖因子を活性化させ、強力なコラーゲン増生作用・くすみ除去作用を実現しており、施術直後から皮膚の滑らかさやハリを感じられる即効性があります。マッサージピールは小ジワやたるみ、くすみや乾燥などが気になる方に効果が期待できます。
痛い治療をしたくない、ダウンタイムの少ない美肌治療をしたいという方におすすめです。

マッサージピールの注意事項

お肌の薄い方、敏感な方は薬剤塗布の際に灼熱感が出る可能性があります。
ダウンタイムが少なくメイクは施術直後から可能ですが、数日後から皮むけする場合があります。
また、とても乾燥しやすくなるのでしっかりと保湿のケアをしていただく必要があります。
施術時間は肌質にもよりますが15分~30分程度です。
治療間隔は2週間に1回、計5回程度を推奨しています。

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ダーマペン4

皮膚の再生を促進させる効果があるとされるダーマペン4は、ペンタイプの皮膚再生治療器具です。その器具の先端には、超極細針(33G)が16本ついています。この針を使って、肌に穴を開けていくことで、皮膚はわずかながらも傷つきます。その際に人が本来もつとされる自然治癒力が働くようになります。これによって、線維芽細胞が刺激を受け、コラーゲンやエラスチン等の産生が促進されていきます。このように皮膚の自己再生力が高まることで、毛穴開きやたるみ、ニキビ跡による肌の凸凹、小じわなどの改善が期待できるようになります。

こんなお悩みの方に

  • 毛穴の開きやたるみが気になる
  • ニキビ跡の凸凹や色素沈着をなんとかしたい
  • 肌にハリやツヤが欲しい
  • 小じわやくすみを改善したい など

施術の仕組み

まず麻酔を行います。その後、施術となりますが髪の毛よりも細い針で肌に垂直に穴を開けていきます。先にも述べたようにダーマペン4は、16本の針が備わっていて、これが1秒間で120回振動します。つまり毎秒1,920個(16×120)の穴を開けることになります。また針の深さは0.2~3.0mmまであります(0.1mm単位で調整可能)。そのため、角質層や表皮だけでなく、真皮まで針が届きます。これを施術したい部位に当てて穴をあけていきます。多くは顔の部位で行われますが、首のしわや妊娠線、肉割れ等にも用いられます。

このダーマペン4で穴を開けたことによる創傷治癒によって、肌の自己再生能力が高まっていきます。時間については、施術範囲にもよりますが20分程度です。痛みについては、麻酔でほぼ抑えられるようになります。なお効果をより実感するためには、何回か通院する必要があります。例えば、ニキビ跡の凹みを改善したい場合は、6回程度は通うことになります。

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ヴェルベットスキン

ヴェルベットスキンとは、ダーマペンとマッサージピール(PRX -T33)というピーリング剤を掛け合わせたコンビネーション治療です。
ダーマペンで微細な穴を開けたお肌に、マッサージピール(PRX-T33)を塗布することにより、通常のダーマペン単体の施術やマッサージピール単体の施術よりも肌深層に薬剤が浸透し、肌トラブルの改善や肌の再生力が高まる効果があります。
マッサージピールを単体で塗布するだけでもお肌の再生力を高める効果がありますが、ダーマペン4と一緒に施術する事によって、肌の深層に届き、より再生力とハリ・ツヤを発揮します。

期待される効果

  • ニキビ跡(クレーター)
  • 色素沈着
  • 小じわ
  • 肌のハリ
  • 赤ら顔
  • くすみ
  • 毛穴の開き、たるみ など

ダーマペン/ヴェルベットスキンの注意事項

赤み炎症が増す恐れがある為、施術当日は身体を温める行為(湯船に浸かるような入浴、汗をかくような激しい運動、飲酒)はお控えください。また施術当日の洗顔もお控えください。
翌朝から洗顔、メイク可能です。
ただ、とても乾燥しやすいので保湿ケア・紫外線対策はこまめにしていただく必要があります。針の深さによっても異なりますが、施術後に顔全体に赤み、ヒリヒリした症状、点状出血等がみられることがあります。これらは数日、長くても1週間程度で治まるようになります。

治療間隔は1ヶ月に1回、計5回程度を推奨しています。

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美容点滴(注射)

くすみやトーンダウンしているとされる肌などに対して、美しい肌の実現を希望される方が美容に良いとされる成分を血管内に点滴や注射で直接注入していく施術のことを美容点滴、あるいは美容注射と言います。

これら施術によってトーンアップや透明感のある肌を期待するのはもちろんですが、そのほかにも免疫力向上やデトックス効果などにも効果があるとされる成分も含まれているので、健康な体を維持したい方にもおすすめです。当院では、以下の施術を行っています。

白玉点滴

主にグルタチオンと呼ばれる成分が配合された点滴になります。これは3つのアミノ酸(グルタミン酸、システイン、グリシン)が合わさったトリペプチド(化合物)で、もともとは肝臓など人体で作られています。

このグルタチオンには、強い抗酸化作用をはじめ、メラニン抑制、デトックス作用等がみられるようになります。抗酸化作用によって紫外線を浴び続けることで発生する活性酸素の発生を抑えるようになります。これによってメラニンを作らせないなどの作用が働いて、透明度の高い肌が実現しやすくなります。そのほか、老化予防、肝機能回復などにも有効とされています。

なおグルタチオンは20代をピークとして人体で作られる量は減少していきます。原因としては、紫外線の影響や加齢が挙げられます。増やす方法としては、グルタチオンを多く含む食品(ほうれん草、キャベツ、ブロッコリー 等)やサプリメントの摂取といった方法もありますが、効率よく摂りたいのであれば、最適とされている点滴です。

施術について

白玉点滴では、グルタチオンが主成分の静脈を直接注入していく施術になります。施術時間は30~60分程度です。なお持続的な効果を期待される場合、通院する必要があります。この場合、施術を開始して2ヵ月の間は、週1回か2回くらいの頻度となります。3ヵ月経過すれば月1回程度の間隔で受けるようにします。急に肌がキレイになることはありませんが、徐々に効果を実感できるようになります。

副作用について

主成分でもあるグルタチオンは、人体で作られるものでもあります。これまでに重篤な症状が出たという報告はありません。ただ、吐き気や頭痛、めまいを訴えた方は、稀ですがいます。また注入部位に注射針を刺入するので、痛みや発赤、内出血などがみられることもあります。これらについては、数日程度で治まるようになります。

上記以外では、施術中に点滴のスピードが速い場合に血管に痛みが出る場合があります。この場合は、速度を調節することが可能です。

にんにく注射

ビタミンB群(B1、B6、B12 等)やビタミンCなどを配合した注射になります。食生活が不規則になるなど生活習慣が乱れる、無理なダイエットをするなどすれば、ビタミン不足になりがちです。このような状態になると、疲れやすい、イライラするといった症状のほか、肌荒れ、ニキビ、抗酸化作用が働かなくなることでシミやくすみが現れやすいなど美容面でも悪影響がみられるようになります。

ビタミンは食事から摂取することもできますが、手間や時間をとらずに確実にビタミン摂取をしたいという場合は、血管内に直接注入していくにんにく注射がおすすめです。なお、それぞれの効能ですが、ビタミンB1は疲労回復効果や神経機能の正常化、ビタミンB6はホルモンバランスの調整、ビタミンB12は貧血予防や睡眠の促進、ビタミンCは抗酸化作用による老化予防、免疫力の向上、メラニン色素の生成を抑制し、シミや肝斑などを改善するなどの働きをします。

施術について

腕などに皮下もしくは筋肉注射となります。そのため施術時間は5分程度です。効果を継続させたい場合は、1~2週間程度の間隔で同注射を打つようにしてください。

副作用について

にんにく注射の主成分は、ビタミンB群やビタミンC等、水溶性ビタミンです。そのため過剰に摂取したとしても体内で蓄積されず、尿として排出されるだけです。副作用としては、注射部位に痛みや腫れ、内出血がみられることがあります。ただこれらの症状の多くは、3日~1週間以内で治まるようになります。

プラセンタ注射

人の胎盤から抽出したエキスを主成分とした注射薬を用いた施術になります。そもそもプラセンタは胎盤を意味する用語で、胎盤は妊娠時に作られます。そこからへその緒でつながっている胎児に酸素や栄養素(タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル 等)を送るほか、消化や排泄のサポートもしていきます。

このようなことから、これまでに肝機能障害や更年期障害の患者様の治療薬として使用されてきました。その後、プラセンタによる治療を行っている患者様から、トーンダウンしている肌が明るくなった、もやもやしていたシミが消えたなどの現象が見受けられるようになってから、プラセンタも美容医療として使われるようになりました。なお美容目的の施術では全額自己負担です。

施術について

腕などに皮下注射をする施術になるので施術にかかる時間は数分程度です。なお持続的な効果を期待するのであれば、通院して受ける必要があります。開始して間もない頃は、週2もしくは週1で2本打つなどしていきます。2ヵ月が経過した頃に週1回1本程度の間隔で打つようにします。

副作用について

副作用としては、注射部位の痛みや出血、腫れなどが挙げられます。このほか可能性として薬疹がみられることもあります。また血液製剤ではありませんが、ヒト由来の胎盤を原料としていることから、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病等の感染対策として、現時点では一度でも施術を受けた方は献血することができません。

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