循環器内科とは

血液やリンパ液などの体液は常に体内で循環しており、その循環に関係している器官のことを循環器と言います。具体的には、心臓、血管(動脈・静脈)、毛細血管、リンパ管で起きた異常や病気について、診察・検査・治療を行うのが循環器内科です。

心臓や大血管の病気に発展する生活習慣病の高血圧症も循環器領域とされます。高血圧症は、日本人の3人に1人の割合で患者様がいるのではないかと言われておりますが、自覚症状に乏しく、発症に気づきにくいため放置しやすいのも特徴です。そのため高血圧状態が長く続くと血管を傷つけ、心・脳血管障害(狭心症、心筋梗塞、急性大動脈解離、大動脈瘤、脳卒中、脳梗塞、脳出血 等)、慢性腎臓病(腎硬化症、腎不全)などの重篤な合併症のリスクを上昇させてしまいます。このような状態を招かないためには、家庭血圧測定を日頃から行い、少しでも数値の異常に気づいたら一度当院をご受診ください。

当院を受診し、診察から何らかの循環器疾患を疑いますと、速やかに胸部レントゲン、心電図(12誘導心電図、ホルター心電図 等)、心エコー(心臓超音波検査)等を行うなどして総合的に診断・治療を行います。

なお循環器疾患が疑われる症状は以下のものが挙げられます。少しでも心当たりのある方は、お気軽にご相談ください。

以下のような症状があればご受診ください(例)

  • 胸が締めつけられるような痛みを感じる
  • 少し体を動かした程度でも息切れする
  • 動悸がある(心臓がバクバクしている)
  • 血圧(収縮期血圧、拡張期血圧)の数値が高いとの指摘を受けた
  • 不整脈(脈が早い、遅い、脈が飛ぶ感覚)がある
  • 心電図や胸部X線撮影の結果から異常を指摘された など

循環器内科で取り扱う主な疾患

高血圧、動脈硬化、不整脈、心不全、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心臓弁膜症、心筋炎、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症 など